とーふの雑記

なんか書きます

第153回日商簿記検定2級がヤバすぎる件について

こんにちは。とーふです。
本日は日商簿記検定の1〜3級の試験日でした。受験された方、お疲れ様でした。

 

さて、今回の試験において簿記2級が大きな話題を呼んでいる現状です。なぜこのように話題になっているのか、受験した立場から解説と意見を書いていこうと思います。

 

なるべく簿記がわからない人でも書いていくつもりです。

また、先に言っておきますが

簿記2級はちゃんと勉強してちゃんとした問題を受ければ必ず合格できます。難しいからやらない、は私個人の意見としてはあまりよろしくないと思います。

 

さて、まず前提として簿記2級の点数配分は

第1問:20点

第2問:20点

第3問:20点

第4問:20点

第5問:20点

計:100点

合格点:70点以上の絶対評価

となっています。

今回問題となったのは第3問です。論点は連結会計といって、「もともと1級の範囲だったが、ここ数年で2級に移動したもの」でした。1級の論点だったということもあり非常に難易度は高いですが、模擬問題などで勉強していれば解ける問題が出てくるだろうと思われていました。

 

予想は合っていましたが、その実態は化け物じみた何かでした。

連結会計というものはただでさえ難しく、部分点狙いにする受験生も多い中で過去に全く見たことがない、また日本商工会議所日商)が出しているサンプル問題(備考1)にも出てきていない論点が組み合わさっていました。

 

(備考1:日商は定期的に指導者向けに出題範囲の教え方のセミナーを開いたり、それに沿ったサンプルの問題を出しています。それに合わせて大原やTACなどは問題集を作ったり講義をしたりしています。)

 

はっきりと言ってあれを初見で満点取れる受験生はいないと思います。おそらく大半の受験生は完全に捨てるか、部分点狙いだったでしょう。そもそもサンプル問題に出ていない問題を出されては対策のしようがありません。

 

ちなみに他の1245問の難易度は高くなく、ここだけでも十分に合格点が取れる問題だったと思います。

 

さて話は変わりますが日商は数年前、公式にこのようなことを言っています。

今後は実務に沿った問題や試験の作り方をしていく。実務で知識を生かせるかどうかを見ていきたい。

 

確かに第3問は実務に沿った素晴らしい問題だと思います。ですが、どう考えても満点を取らせる問題ではありませんでした。解いてて感じたのが、「1245問を優しくしたから、そこでいっぱい稼いで第3問は難しいから部分点狙ってね❤️」でした。

 

いや、それもう実務云々じゃなくて試験のテクニックじゃん。

 

実務で使えるかどうかを判断する試験で、試験テクニック必須にしても何も意味はありません。本当に何を考えているのかわかりません。実務で使えるか図るならば、それぞれ大問ごとに7割取れるように問題を作るべきであると思います。露骨に捨てるべき問題を作るべきではないでしょう。そもそも大問1個捨てるだけで70/80点合格になってしまいます。

 

難しい問題を作るのは勝手ですが、それを試験問題にしないでほしい。こんな問題作れるぜウェーイっていうオナニーするなら一人で勝手にやっとけって感じです。

 

また、日商は今年2月の試験でも今回と同じく高難度の連結会計が出た第3問でも合格点を極端に下げてしまい、多方面からバッシングを受けた過去があります。その次の6月は比較的易しい良い問題が出ましたが、どうやらこいつらは全く反省していなかったようです。

 

こんなことを続けて、簿記2級は難しい、受けるのやめておこう・・・って世の中がなったら大問題ですよ。簿記2級は税理士公認会計士という社会でなくてはならない職業につながっていくのですから、受ける人が減ると将来そう言った職に就く人も減ってしまいます。

 

また、大原やTACなどの資格の学習塾も何も知らない一般人に「うちはこんだけ合格させました!」って実績で(言い方は悪いですが)受講生を釣って飯を食べていくわけですから、今回仮に合格率が悪かった場合「ここの資格の学習塾は良くないな・・・」となって入塾する受講生も減り、収入も減る恐れがあるわけです。

 

日商は簿記に関わる職種を潰しかねないレベルのことをしていると思っています。この現状は本当に良くないと思います。どうか、健全な問題づくりをしていただきたいです。

 

正直愚痴っぽくなってしまったのは否めません。申し訳ないです。

再度繰り返しますが、簿記2級は努力すれば必ず結果に繋がり、就職でも有利になる資格です。また、3級はさらに難易度が低く、独学でもコツコツこなしていけばちゃんと取れる資格です。この記事を書いた後に言うのはどうかとも思いますが、是非チャレンジしてみてほしいです。社会の流れも知れて楽しいですよ。

 

長くなりましたが今回はここまで。では。